宇多丸とPerfume

iPodの何が好きってやっぱシャッフル機能。フツー絶対考えつかないようなブッ飛んだ選曲で笑かしてくれるこのDJ、ライムスのツアーバス広島市内に入った途端、すかさず広島出身アイドルグループPerfumeの「スウィートドーナッツ」をプレイし出すというように、時折異常に気の利いたマネもしてくれる。


 アップル - iPod + iTunes - Celebrity's Playlist:宇多丸(ライムスター)

 id:tomoco:20040628#p1で知りました。
 AppleのサイトでPerfumeの名を目にするだなんて、嬉しくなってしまいました。宇多丸Perfumeを高く評価していることは『BUBKA』の連載により知っていましたが、プレイリストの中でなくて、iPodの使い方のところでってところがいいですね。


 『BUBKA』で2000年から始まった*1宇多丸のマブ論」*2という、ライムスターの宇多丸ハロプロを中心にアイドルポップス(ガールポップ含む)を語る連載が好きで読んでいます。
 私はこの連載で初めてライムスターと宇多丸の名前を知ったのですが、「何でこんな恐そうなルックスの人が、毎月毎月アイドルソングを熱心に語ってるの?!」と不思議に思っていました。


 私がPerfumeファンになった後に、「そういえば宇多丸は『スウィートドーナッツ』について何か言ってたかしら?」と、バックナンバーから「スウィートドーナッツ」発売後の号を探してみましたが、まだ取り上げていなく、2nd.シングルの「モノクロームエフェクト」の発売後は「今度こそは」とワクワクしていました。だってさ、紙媒体の音楽評でPerfume取り上げるだなんて、この連載以外に無さそうじゃない。近田春夫の「考えるヒット」(『週刊文春』)にはまだ無理じゃない。(とか言って、少し期待してたけど)


 「モノクロームエフェクト」が発売した半月後の2004年5月号では、「活性化する周辺地域2 プリエールそしてBEE-HIVE一派!」として、Priereのアルバム『on your mark』とBuzyの「鯨」、Perfumeモノクロームエフェクト」が取り上げられ、それぞれ4マブ半、4マブ、4マブと高評価されていました。

 一方それ*3とは実に対照的、BEE-HIVEのなかでもかなり異彩を放っているのがパフュームです。広島限定アイドル時代のシングル2枚(パッパラー河合Prod.だそうです)は未聴で申し訳!ですが……続く『スウィートドーナッツ』と今回の『モノクロームエフェクト』では、その余りにも屈託のないピチカート・フォロワーぶりで知られる中田ヤスタカ氏(カプセル)をプロデューサーに起用、サウンドおよびリリックに80'sテクノ・ポップ路線を徹底したことで、希少価値と呼ぶのが相応しい独自の存在感を確率しています。このまま突き進め!


 BUBKA』2004年5月号 「宇多丸のマブ論」


 この号を読んだ当時、誰か宇多丸に「OMAJINAI★ペロリ」と「彼氏募集中」をプレゼントして、ゲンナリさせてあげればいいじゃない、って思った。(もう3ヶ月も経ってるし、聴いてそうだよね)

*1:私が定期購読を始めたのが2000年6月号からで、それ以前は立ち読みをして気に入った号だけを購入していたため、何月号から始まったのかはわからないんだけれど、99年にはまだやっていなかったから、2000年の1月号か4月号から始まったんじゃないかな。連載当初は半ページでした。

*2:因みに連載開始当初のキャッチコピーは、<Bボーイだってアイドルで踊りたい! いやむしろ、踊らされていきたい――そんな”マブ”ソングの数々を、宇多丸師匠がキビシクビシビシ五段階評価。歯ァ食いしばれ!>でした。男性アーティストを扱わない理由は<BUBKA読者層への配慮>(2001年9月号)だそうですが、ジャニーズネタの割合が半分近くも占めるようになった現在の『BUBKA』誌において、増えた女性読者を考慮して男性アイドルも扱うようになったりしたら嫌だなぁ…。

*3:Buzyのことね。これの前段では、『鯨』と當山奈央のソロ曲について書いていました。