私がその昔『大場つぐみ』を『ガモウひろし』だと確信した理由
http://d.hatena.ne.jp/story-designer/20040915#p2 [カトゆー家断絶より]
私は、「大場つぐみが誰だろうと、どうでもいいじゃん」派で、正体探しに躍起になってる人を見ても、ニヤニヤ笑ってるだけで何とも思わなかったのですが、この説の説得力には驚愕しました。
漫画原作者であるid:story-designerさんが、「DEATH NOTE」第1話を読んで、通常の漫画ではありえない程多い吃音の数に疑問を感じ、他のジャンプ漫画や小畑健の他作品、ガモウひろしの3作品の第1話での吃音の数を比較し、大場つぐみとガモウひろしの共通点を見出しました。
第1話のライトどもりすぎー! これは2話目以降に、作画の小畑健なり担当編集者なりが、「どもり、多すぎですよ。頭悪そうに見えますよ」とでも提言したのかね。
試しに私も、読切版「DEATH NOTE」(『週刊少年ジャンプ』2003年36号)を引っ張り出してきて、吃音数を数えてみたよ。
- 「ど どうしたのA太」
- 「び…B郎大丈夫!?」
- 「な…なんで?」
- 「そ…そんな」
- 「た…たしかによかったけど…………」
- 「死…死のノート」
- 「ま…まさか」
- 「そ…そんなはずはない…」
- 「の…呪われてんじゃねーか」
- 「や…やっぱりあのノートだ」
- 「け…警察!!」
- 「た 太郎?」
- 「し…死神!?……」
- 「た…太郎」
- 「ち…ちょっと待ってお母さん!」
- 「な…何?」
- 「な…何かしたの?太郎」
- 「そ…そんなわけないじゃん」
- 「お…おじさん達は?」
- 「あ…あの…」
- 「ちょっ ちょっと待ってください!」
- 「そ そうですか?」
- 「こ…これだ…」
- 「し…しかし」
- 「ど…どういう事ですこれは?」
- 「は…はい!?」
- 「も…もしも?」
- 「ま…まさか…」
- 「そ…そんな無茶な」
- 「い…今ですか?」
- 「ど…どうした!?」
- 「く…くそ…」
- 「ど…どこで落としたんだよリュ―ク」
- 「し…死んでます」
- 「も…もし信じられなきゃ」
太字になっているのが、主人公・鏡太郎(かがみ・たろう)13歳のセリフ及びモノローグです。
55ページ中、35個登場しました。そのうち、主人公が発したものは16個です。
このように羅列すると、まるでカルタのようですね。
1ページに5個*1も登場するページまであり、それは主人公と母親の会話シーンなのですが、二人ともどもりながら話しています。吃音家族です。
これだけ際立った特徴があるというのに、今まで何とも思いませんでした。読切版「DEATH NOTE」を読んでも、「こいつら、どもりすぎだよ」なんて思わなかったもの。これだけ多いのに! 作者は吃音者なんじゃないかと心配してしまうほどの多さだよ(単に、ヲタっぽいしゃべりでハイテンションなだけなんだろうけれど)。
癖ってあるものなんですねぇ…。
*1:「た…太郎」から「そ…そんなわけないじゃん」まで。