フランス書院 On-Line : 今月の放言

 http://www.france.co.jp/bunko/hougen/backnumber.html

各界著名人がフランス書院文庫への思いを語ってくれます。


 掲示板で辰さんより、西本はるかちゃんがフランス書院サイト内に登場していると教えていただき(情報ありがとうございます)、実際に該当ページを読む前までは「フランス書院だなんて、嫌だなぁ。何でこんな仕事を受けたんだろう」と思いました。(インタビュー内容はよかったです。感想は後程)
 URLを削ってみて、今月のゲストとバックナンバーのメンツを見てみたら、意外や豪華で、「え!フランス書院って実は気軽に読めるもんだったの?!」と驚いてしまいました。(そんなことあるわけないんだけれど)


 ほとんどのゲストが自分の性の目覚めや性体験話、オナニー話などの最後に、ちょこっとフランス書院文庫への思いや、用意された中から選んだフランス書院文庫作品について語る中*1、全4ページの1ページ目から「フランス書院文庫と私」を語り始めるツワモノもいました。
 最初の1ページ目で「フランス書院文庫」の文字が見えない人を、似非ファンと思うことにし、パーッと見て「フランス書院マニア」を探し、マニア度が高そうな順に並べてみました。


 小西康陽

 僕、かなりフランス書院の本を読んでますよ。買うのは海外に行くときに空港で。僕のうちにあるフランス書院のほとんどは流水書房改造社書店(共に成田空港)のカバーがかかってます。
 この前までピチカート・ファイヴっていうバンドをやってたんだけど、そのバンドのアートディレクターの信藤(三雄)さんが必ず空港で買うんですよ。「おしゃれだなー」と思って、真似して買ってるうちにいつの間にか僕もはまってた(笑)。
  今、空港でフランス書院文庫を買うのがオシャレ! そんな小西さんが書いた短冊は、俺はフランス好き。


 宮崎哲弥

 フランス書院文庫の思い出といえば、大学時代付き合っていた子がすごい愛読者で、親に見つからないように本棚の奥の方にズラッと揃えてあるの。で、彼女の部屋で留守番しているときに、暇つぶしに読んでいたらどうにもムラムラきて、帰ってくるなり貪るようにセックスしたことがあります。

 なるほど、こういう効用があったのかと思いましたね。あとやっぱりその子とだけど、一緒に音読しながらロールプレイング的にセックスしたり、ね。よくやりましたねえ。

  本人がファンというわけではなさそうですが、小西康陽の次に笑ったので、この位置にしました。女が買っちゃダメじゃん。


 喜国雅彦

 フランス書院文庫は毎月買ってますよ。多い時で3、4冊、最低でも1冊は必ず買ってます。僕の部屋はほぼミステリ−系の本で埋まっているけど、一区画フランス書院文庫が並んでいるんです。さすがにいい年して前面に並べられないので、ミステリ−系の奥に隠していますけど(笑)。
  一番のヘビーユーザーだけれど、↑二人のように笑いは起こらなかったので、この位置に。


 浅草キッド

水道橋博士フランス書院との出会いもね、大阪でラジオの収録があって毎週、行ってた頃。キオスクで見かけて買って、大阪までの3時間ぐらい妄想をするっていうのが習慣だったな。舘淳一さんの本は新幹線でよく読んだよ。」

玉袋筋太郎「俺、それ知らなかったんですよ。いつも3時間ずっと勃ちっぱなしだったって。何の小説読んでるんだろう、すごく読書家だなあと思ってたんだよな。でも、それって最高の趣味ですよね。なんで、俺に教えてくれなかったかなあ。世界の車窓にフランス書院文庫は必須ですよ。」

 井崎脩五郎

 なんで僕がフランス書院文庫好きかというとね、ヤルまでがちゃんとストーリーになってるんですよ。ほーんとに上手なんだなあ。

 最後の方まで好きだ、好きだって口説いて、それでも見せない方がいいの。脱いでもいないし、ヤってないほうがいいんです。それで最後の方でやっと見せてもらって「きれいだ、大陰唇が…」。こういうのがいいな。それで最後に「顔がきれいで、あそこもこんなにきれいだなんて、神様は不公平だ」とか言って感嘆するのが、読んでて好きだなあ。

 高橋源一郎

 以前、井崎(脩五郎)さんと「美母と少年 相姦教育(牧村僚著)」の何がすごいかについて話したことがあります。あの本の何がすごいかというと、近親相姦するのが最後から2ペ−ジ前。最初からそれまでは全て伏線で、そこまでじらされる。

 ぜんじろう

 フランス書院文庫の中から読みたいものを探す時って、自分が体験したことがキーワードになりますよね。
 僕、高校の時に保健室の先生がすっごい好きだったんですよ。 …(中略)… どうやってその先生を口説いたらいいのかを学ぼうと思って、女教師ものの本を無茶苦茶買いましたわ。

 乱一世


 フランス書院は「トゥナイト」でもずいぶん紹介しました。女の子が官能小説を読んでいるのを見せて、男を興奮させるとか。

 その当時は「熟女ブーム」だったんで、「熟女系」とか「人妻系」をずいぶん取り上げたのを覚えてますね。僕が読んだのもやっぱりそういうジャンルでした。

 杉本彩

 官能小説は好きなので、フランス書院の本は読んだことがあると思います。だいたい海外に行く時に何冊か本を買いますよね。その時、官能小説は必ずといっていいほど買います。選ぶのは、やっぱり私と同じ30代の女性が出てくるようなものが多いですね。


 この取材を受ける前から愛読していたり、過去に読んでいたというのは、この8人ぐらい。後の人は、子供の頃に書店で表紙を見た思い出や、この取材のために用意された物を読んでの感想など。大槻ケンヂみうらじゅんリリー・フランキー松尾スズキなどが後者で、語っています。

*1:はるかちゃんは最後におまけのようにちょこっとだけでした。細川ふみえは、タイトルから受けた印象だけで語りだしたよ。